パティシエに向いてる人はこんな人
2018年11月18日
お菓子づくりのプロであるパティシエ。
お菓子の本場であるフランスでは、パティシエが医師に並ぶほどの権威を持つ職業でもあります。
日本国内ではそこまで知られていないものの、多くの有名洋菓子店が認知されつつあるため、少しずつ知名度も上昇中です。
また、ドラマでもパティシエが主人公やヒロインとして登場するなど、物語の題材にされることも増えました。
このような背景から、パティシエに憧れ、パティスリーの世界で働きたいという人もいると思いますが、一方で「自分はパティシエに向いているのかな」と悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。
ここではパティシエに向いている人はどんな人か、について説明します。
パティシエの適性①お菓子づくりが心から好き
パティシエに向いている何よりもいちばんの適性は、お菓子づくりがとても好き、という人でしょう。
とにかくお菓子を作ることが好きな人は、無条件でパティシエに向いているといえます。
もちろんお菓子づくりが好き、というだけでずっと続けられるかは別ですが、この気持ちがなければ、すぐに挫折してしまうことでしょう。
たくさんの人に喜んで食べてもらえるお菓子を作りたい、という思いがあれば、それ以外のことはなんとでもなるはずです。
好きこそものの上手なれ、という言葉がある通り「好き」は、才能を含めて全てを凌駕するといわれるほど。
お菓子づくりが好きだ、という自負がある方は、目指してみる価値はじゅうぶんにあります。
パティシエの適性②体力に自信がある
パティシエに限りませんが、現場での仕事はすべて体力勝負。
たしかにセンスや技術も必要なのですが、立ち仕事で忙しく、多くの作業をテキパキとこなせる体力と精神力は不可欠でしょう。
それに小麦粉や砂糖など、重たいものを運び回らなければならないことや、オーブンなどでとても暑い環境の中での仕事です。
ですからセンスや技術の前に、毎日仕事を続けられる体力や健康の方が大切だといえます。
もちろんはじめのうちはきつくても、数ヶ月も働いていれば慣れてしまい、きつさも感じなくなるはず。
ですがやっぱり体力に自信がある人の方が、パティシエの適性が高いといえるでしょう。
パティシエの適性③センスがある
基本的にお菓子づくりの大半は、決められた作業の連続です。
ですが新商品の開発や、ちょっとした飾り付けなどでは、あなたの持っているセンスが活かされる機会が多いはず。
たくさんのお菓子を見てセンスを磨くだけはなく、キレイなものを見る目を養うことはとても重要です。
もちろん見た目のセンスだけの追求だけではなく「この材料を足すとどんな味になるんだろう」といった好奇心や、探究心を持ち続けられることも大切。
つねにいろいろなセンスを磨き続けられる人には、パティシエの適性があるといえるでしょう。
現状維持よりも向上心が高い人、ともいえるかもしれませんね。
パティシエの適性④同じ作業を淡々とこなせる
実際のところ、パティシエの仕事のほとんどは、毎日同じお菓子を一定の品質で作り続ける作業です。
つまり単純作業をミスなく、いかに早くこなせるかが重要だということ。
外から見れば、華やかな仕事ではありますが、毎日たくさんのお菓子を提供するわけですから、その分たくさん作らなければならないのです。
そしてお客様が求めているのは、そのお店のいつもの味。
お客様はお店の「あの味」を求めて来店されるわけですから、味にブレのないように、一定の品質と味を守ることが大切なのです。
来店する度に味が変わってしまうと、お客様が離れていってしまう原因にも。
ですから安定して同じ品質で作り続けるために、淡々と作業をこなせることは、とても大切な適性なのです。
実際のところ同じ作業の連続は、毎日続けていれば確実に慣れてはきますが、淡々と同じ作業を続けられる人はパティシエの仕事にも向いています。
パティシエの適性⑤試行錯誤ができる人
パティシエの仕事は淡々とした作業が多いのは間違いないでしょう。
ですがだからといって、工夫が必要ないかといえば、まったくそうではありません。
なぜなら一定の品質を保ちながらも、常に新しいことを取り入れ続け、お客さまを飽きさせず、満足してもらうことがパティシエには求められるからです。
季節ごとの商品やまったく新しい規格、そして今ある商品のアレンジや改良まで、常に学んで試行錯誤を続けることができる人に適正があります。
とはいえ、パティシエに興味を持っているあなたなら、きっと新しいことにチャレンジすることが大好きな人だと思います。
パティシエに向いていない人
パティシエを目指している人の中に、当てはまる人はまずいないと思いますが、向いていない人についてもご紹介します。
かんたんにいうなら「適正がある人の正反対の人」ということです。
こんな人はパティシエは難しい①楽をしたい人
滅多にいないとは思いますが、パティシエを目指したいのに「楽をしたい」という人がいるのなら、もしかすると向いていないのかもしれません。
パティシエは基本的に楽な仕事ではなく、どちらかというと大変な仕事の部類に入るでしょう。
ですがその大変さ以上のやりがいがあるからこそ、みんなが続けたいと思う仕事なのです。
楽よりも楽しさややりがいを求めてがんばりたいですよね。
そもそも楽な仕事を見つけること自体、楽なことではない気もします。
こんな人はパティシエは難しい②新しいことを勉強したくない
「新しいことを勉強したくない」という人には、パティシエになるのは難しそうです。
なぜならパティシエには、つねに新しいことを学び続けることが求められるから。
流行しているお菓子の動向や、新しい技術や素材、そして基礎知識に関しても、知らないことなら自分から勉強しなければなりません。
どれだけ専門学校で勉強をして、国家資格を取ったからとはいえ、それはあくまでスタートラインに立っただけなのです。
ですが自分で学んだことを仕事で試し、うまくいった時には、それがかならず自信につながるはずです。
新しいことを学び続けるのは、楽ではありませんが、つねに前に進み続けたいものですね。
こんな人はパティシエは難しい③お菓子が好きではない
お菓子が好きじゃない人には、パティシエになることは、かなり難しいのではないでしょうか。
お菓子を愛せる人じゃなければ、人が喜ぶお菓子もきっと作ることはできないはず。
おそらく滅多にいないと思いますが、それでもパティシエを目指すのなら、まずはお菓子を好きになってください。
好きじゃないことに情熱を捧げるのは、とてもむずかしいことなのです。
いかがでしょうか。
パティシエに向いている人の特徴をご紹介しましたが、当てはまるところはありましたか?「全部あてはまった!」という人も、「全然あてはまらない・・・」という人も、まずはオープンキャンパスなどで雰囲気を体験したり、詳しく話を聞いてみるといいかもしれません。京都製菓製パン技術専門学校ではさまざまなオープンキャンパスのプログラムや相談会を実施しているので、気になる方はぜひ参加してみてください。