京都製菓BLOG

女性の和菓子職人の仕事内容をご紹介

伝統的な日本の文化である和菓子。

いつもは何気なく口にしていますが、どうやって作られているのか、どんな人が作っているかについてはご存知でしょうか。

和菓子を専門に作る職人を「和菓子職人」と呼び、れっきとした専門職。

繊細で風情のある和菓子を作る職人の中でも、ここでは女性の和菓子職人についてご紹介します。

女性の和菓子職人は増えている

かつては和菓子職人といえば、男性ばかりのイメージでした。

ですが近年では女性の和菓子職人も増えつつあり、今でも志望者は増えてるそうです。

実際に、とある製菓専門学校の和菓子専攻科の男女比率では、圧倒的に女性の方が多いこともわかっています。

大きなやりがいがあり、日本の文化にも触れられるすばらしい仕事ですが、女性にとって大変なのが、一人前になるまでの期間。

なぜなら一人前の和菓子職人になるための修行期間は、なんと10年もかかるといわれているためです。

もちろん男性でも大変なのですが、ライフイベントとして、結婚や出産などを控える女性にとっては、ここが最大の悩みどころでもあります。

ですが女性の職人の増加や、昨今の職場環境の見直しなどから、今後は女性が働きやすいフィールドになることもじゅうぶんに考えられるでしょう。

基本的には和菓子職人の仕事に男女差はない

和菓子職人の仕事自体に、男女での差はありません。

性別に関わらず仕事は同じで、自分の受け持った仕事をしっかりとやり遂げることが求められます。

一見シンプルに見えるお菓子でも、じつは繊細かつ凝った作りでむずかしい技術を要し、一日中立ち仕事になることから体力も必要で、慣れるまでは大変。

ですが職人としての仕事内容が男女で同じだということは、単純に実力次第でステップアップできるということでもあります。

 

和菓子職人の大変なところ

和菓子職人で大変なところは、想像以上に体力を求められる仕事だということ。

特に見習いのうちは、材料を運ぶ、大きな鍋や機器を持ち上げる、餡や生地をこね続けるといった、力を必要とする作業がメインとなります。

そして早朝から終業まで、火を扱う非常に暑い職場の中で、丸一日立ちっぱなしであることも理由に挙げられます。

とはいえ大変な仕事は和菓子職人に限らず、どんな職業でも必ずあります。

とくに見習いのうちは、大変な思いをすることも多いと思いますが、だれもが通る道であり、すぐに慣れてくるでしょう。

 

女性和菓子職人ならではの感性が役立つ

女性には女性特有の感性があると思います。

男性に比べると、繊細な感覚を持っている方は女性に多く、より細やかな感性が和菓子づくりにもかならず活かされるでしょう。

なかでも練り菓子などの、菓子に細工を施す工程などは、センスと器用さを併せ持つ、女性の方がずっと得意な人が多いはず。

また新商品の開発でも、女性ならではの感性でユニークなアイデアが出てくるかもしれません。

 

女性が和菓子職人になるためには?

女性が和菓子職人になるためには、大きくわけて2つの方法があります。

和菓子店に直接就職する

ひとつめが和菓子店に直接就職する場合です。

直接和菓子店で働きながら学ぶ場合、現場で技術を直接学べることがメリット。

一人前になるまでに、もっとも早いのがこの道でしょう。

専門学校で学んでから就職

ふたつめが製菓の専門学校に進学し、卒業後に和菓子店に就職する場合です。

この場合は学校でなければ学べない学術的ことまでしっかりと勉強できることが大きなアドバンテージとなるでしょう。
和菓子の職人に欠かせない、菓子製造技能士の受験資格など、製菓の業界で役立つ国家資格が手に入ることもメリットです。

どちらの道を選んでも、和菓子職人になれます。

ですがもし本気で和菓子職人の道を志すのであれば、基礎的な知識や資格なども含めて、一度専門学校へ進学するのが理想かもしれませんね。

 

 

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