意外と知らないタピオカの秘密!原材料や楽しみ方をくわしく解説
2018年12月16日
タピオカティーなどでお馴染みの、丸くてもちもちとした弾力が魅力のタピオカ。
おいしくてかわいいので、見かけたらついつい注文しちゃう、という人も多いのではないでしょうか。
あまり嫌いな人はいないと思いますが、どちらかというと女性の方がタピオカを好き、という人は多いように感じます。
さてそんなタピオカですが、いったいどんな原材料で作られているかはご存知でしょうか。
そもそもタピオカがどんなものかを知らない、という人も、ひょっとすると多いかもしれません。
この記事では、そんな身近だけど不思議な食べ物のタピオカについてくわしくご紹介します。
タピオカの原材料はキャッサバだった
タピオカとは、南米原産のキャッサバという芋から作ったデンプンを指しています。
私たちがタピオカと聞くと、あの丸い真珠のようなものをイメージしますよね。
ですがあの丸いタピオカは、じつは「タピオカパール」と呼ばれるもので、キャッサバのデンプンであるタピオカを加工したものです。
またタピオカはタピオカパール以外にも、デンプンを使った様々な素材の原料にされています。
私たちがよく知っているものの中にも、冷凍うどんやお菓子のとろみづけに使われていて、有名なものだと、ミスタードーナツのポン・デ・リングのもちもち感を出すためにも使われているのです。
キャッサバはどうやって食べられているの?
キャッサバは世界中の熱帯で食べられており、各国で食べ方がまったく違います。
そもそもキャッサバには、大きな根を付ける苦味種と、小さいですが苦味がなくて食べられる甘味種の2つがあり、もちろん食べられるのは甘味種です。
甘味種のキャッサバは、そのまま揚げられたり、粉状に加工されて炒め料理に使われたりと多種多様。
ブラジルのファロファやポン・デ・ケージョ、ボリビアのクニャペなどが有名です。
タピオカパールの代表的な食べ方
ではタピオカパールはどんな食べ方が好まれているのでしょうか。
いろいろありますが、代表的なものはこんなものです。
- ◆タピオカミルクティー
- ◆タピオカココナツミルク
- ◆マンゴーサゴ
ほかにもたくさんの食べ方がありますが、やはり世界中で人気なのは、台湾発祥のタピオカミルクティー。
大きめのストローでミルクティーとタピオカを一緒に楽しめるドリンクです。
少し前までは、台湾近隣国である日本・中国・韓国・東南アジアなどで人気でしたが、最近はアメリカやハワイ島、アフリカでも飲まれているそうですよ。
実際にインスタグラムで「#BUBBLETEA」と検索すると、とんでもない種類のタピオカミルクティーが出てきます。
インスタグラム眺めていると分かりますが、各国で現地化されていて、もはや「ティー(お茶)」とはいえないほどたくさんのバリエーションがあるみたいですね。
世界中があのモチモチ感に夢中というわけです。
2019年はタピオカミルクティーが大ブームに
2019年の平成も終わろうとしていたときに、突如としてタピオカミルクティーが流行しました。
タピオカ自体は90年代に日本で知られるようになり、当時も大流行しています。
つまり以前から存在していたのにも関わらず 、2019年に入って急に人気が出たことに。
ブームの背景として、さまざまな説があり「タピオカミルクティーの起源である台湾への関心の高まり」「インスタ映え」「マーケティングの力」などの見方が主流です。
正確な理由はだれにもわかりませんが、流行に敏感でかわいいものには目がない若い女の子の間にウケるアイテムであったことに違いはないのでしょう。
実際にタピオカミルクティーはかわいいし、何よりもおいしいですよね。ミルクティーの甘さとモチモチ感がたまりません。
タピオカミルクティーの生まれた背景
ご存知の方も多いかと思いますが、タピオカミルクティーが生まれたのは台湾です。
1983年にどんどん増える清涼飲料水に対抗するために「春水堂」が、新しいお茶のスタイルとして作り上げたものが起源なのだそうですよ。
ほかにも起源といわれるお店などがありますが、一般的には春水堂が起源だと認識されています。
台湾でも当初はそこまで人気ではなかったようですが、少しずつ取り扱うお店が増え、今では台湾を代表する飲み物として、現地でもごくふつうに飲まれるようになりました。
台湾旅行では、タピオカミルクティーを飲む姿をSNSにアップするのも定番ですよね。
日本でタピオカミルクティーのお店は、以前からたまに見かけてはいたものの、最近のような大流行とまではなっていませんでした。
ですがわずか数年の間に激増していることから、その人気がうかがえます。
また2019年7月には、元祖といわれる春水堂が銀座にお店をオープンすることもニュースになりました。
一時的なブームだとは思いますが、タピオカミルクティーの人気と勢いはまだまだ続きそうです。
タピオカパールの栄養
タピオカパールに含まれる栄養は、つぎの通りです。
- ◆炭水化物
- ◆ナトリウム
- ◆カリウム
- ◆カルシウム
- ◆マグネシウム
- ◆リン
- ◆鉄分
- ◆亜鉛
- ◆銅
このように非常にたくさんの栄養が、たっぷりと入っていることがわかりますね。
タピオカが世界中の熱帯地域で、主食として栽培されているのもうなづけます。
タピオカは高カロリーで太るのは本当なのか
タピオカは高カロリーで太ると言われますが、それは事実でしょう。
なぜなら100g中、炭水化物の量が87gほどあるとされていることから、ほとんどが糖質です。
糖質は3大栄養素の中でも、もっとも太ると言われている栄養素ですから、食べ過ぎればもちろん太ってしまいます。
ですがタピオカミルクティーに入っているくらいの量であれば、よほどの量でなければ気にしなくてもよいでしょう。
もちろん毎日飲んだり、一日何杯も飲むとなれば、間違いなく太ってしまうはずなので気をつけましょう。
タピオカの糖質で起こること
タピオカなどから炭水化物(糖質)を摂ると、体の中でつぎのような変化があります。
- 炭水化物が消化されてブドウ糖になる
- ブドウ糖が腸壁から吸収されて血液を通して運ばれる
- 血糖値を下げるためにインスリンが分泌される
- ブドウ糖がグリコーゲンと脂肪として貯蔵される
ブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵できればよいのですが、限りがあるため、ほとんどが脂肪へと変わってしまうのです。
とくにタピオカは精製された炭水化物のため、急激に血糖値が上がりやすく、その分インスリンも急激に分泌されます。
インスリンは急激に分泌されると、より多くのブドウ糖を脂肪に変えるため、肥満ホルモンともいわれるダイエットの大敵。
これがタピオカミルクティーを飲みすぎると太るといわれている理由です。
タピオカミルクティーに入っている砂糖も怖いですが、同時にタピオカの炭水化物にも気をつけなければなりません。
糖質は最も太る栄養の一つ
一般的には資質の方が太るイメージもありましたが、近年では糖質が最も太る栄養素として認知されつつあります。
糖質制限ダイエットや糖質制限と運動で痩せるパーソナルトレーニングジムの流行から、糖質についての関心は高まっているのも事実です。
もちろんだからといって、タピオカですぐに劇的に太るかといえばそれはノー。
あくまでタピオカを食べすぎると太るのであって、そこまで毎日たくさん食べる人はまずいないはずなので、安心してください。
つまり適度な量であれば、タピオカミルクティーだって全然楽しんでも問題はない、ということ。
最近のブームでもっと楽しみたいという方にはいいニュースですね。
ただしダイエット中なのであれば、できれば避けておくほうがよさそうです。