食生活アドバイザーの勉強も始めました!
2019年1月1日
私は最近になって、製菓技術に関する資格以外にも、この学校で取得できる「食生活アドバイザー」の資格の勉強をはじめました。
あまり知られていませんが、活躍の場の多いこの資格について、今日はくわしく紹介します。
仕事にも役立ちますし、単純に持っている資格は多いほうがいい!と思うんですけど、皆さんはどうでしょうか。
食のプロ!食生活アドバイザーとは?
あなたは「食生活アドバイザー」という仕事を知っていますか?
まだまだ一般的には馴染みの薄い資格だそうですので、知っている人は少ないかと思います。
この食生活アドバイザーは、簡単にいうと「食のプロ」です。
食には、色々な方向からの「プロ」がいるんですね。
食生活アドバイザーは、ただ食事についてアドバイスするだけではなく、食べることを生活に結びつけて、健康に関してもサポートをするプロフェッショナル。
ですが、ここで疑問が。
なぜ好きな時に好きなものを食べられる現代に、食生活アドバイザーが求められているのでしょうか。
それは、どこでも簡単においしい物が食べられるようになった一方で、食生活が乱れて健康を害する人も増えているからです。
たとえば一番わかりやすい例として、日本では年々肥満率が少しずつ上昇しているらしいです。
これ、つい数日前に、ある講義の時に話題になったので、ちょっと自分でも調べてみました。
ほかにも、塩分の摂りすぎや野菜不足、お酒の飲みすぎなど、なかなか食生活が改善できずにそのまま体調をくずしてしまう人が後を絶たない、というのが現状なのだそうです。
ですから、例えば
- ◆栄養と健康
- ◆食文化と食習慣
- ◆食品学
- ◆衛生管理
- ◆食マーケット
- ◆社会生活
このような視点から、食生活と健康についてアドバイスができるこの資格が、これからの時代に求められている、ということのようです。
食生活アドバイザーのしごとは?ここが活躍できる職場
食生活アドバイザーが活躍できるのは、こんな場所です。
- ◆スーパーマーケット、デパート
- ◆飲食店
- ◆医療・福祉・介護
- ◆学校・教育現場
スーパーマーケット、デパート
まずスーパーやデパートですが、食品に関するくわしい説明や、おいしい食べ方、より体によい調理の方法などの知識で、お客様の健康に対するアドバイスをします。
実際にスーパーやデパートを歩いて食材を見ていると、食べ方がわからないものがたくさんあります。
そんな食材について、的確に説明できるアドバイザーがいることは、お客様とお店の双方にありがたい存在でしょう。
飲食店
また飲食店でも、食生活アドバイザーの専門的な知識が活かされます。
メニューそのものや、レシピ、素材選びなど、飲食店での全般的なサポートにも役立ちます。
たしかに料理の技術自体は、シェフなどプロの料理人にはかなわないかもしれません。
でも、お客様の健康を加味したメニュー・レシピ・素材選びは、専門の知識を持った人でなければむずかしいのです。
医療・福祉・介護・学校など
それに医療や福祉、そして学校などの教育現場などでも、その食事と健康に関する知識が役立ちます。
施設に入居する方々の健康を考えた食事のあり方、子どもへの食育など、食生活アドバイザーだからできることはとても多いのです。
それに、この資格にくわえて、食品や調理に関連する資格も持てば、きっとその道のプロとして認めてもらえるのではないでしょうか。
もちろん、その道=食です。
食生活アドバイザーの合格率・難易度
食生活アドバイザーの合格率はつぎの通り。
- ◆3級 … 65%
- ◆2級 … 35%
3級の難易度はやさしいといえますが、2級となると普通といったところでしょうか。
2級はおよそ3人に1人しか受からないということですから、かんたんとはいえません。
それなりにしっかりと勉強をして、受験対策をしなければ、合格できなないくらいの難易度ではあります。
合格率だけで考えると、かんたんな国家資格よりも合格率が低いですもんね。
逆に考えると、食生活アドバイザーを持っていれば、それだけアピールできるし、役立つ知識が得られるということでもあります。
ちなみに最初から2級に挑戦することもできますよ!
食生活アドバイザーは勉強は独学では厳しい?
どの資格試験でも、毎年試験の難易度は変わるため一概にはいえませんが、3級なら独学でもがんばれば取れそうです。
公式のテキスト・参考書を読んで勉強すれば、その中からだけ出題されるため、じゅうぶん取れるレベルでしょう。
でもプロとして、できることなら2級を取っておきたいことを考えると、ふつうの独学だけではむずかしいかもしれません。
やっぱり食生活アドバイザーの資格を取るための勉強ができる、専門学校に在籍中に取得するのが一番だと思います。
もちろん働きながらでも取得はできると思いますが、勉強時間を考えると学生の間に勉強するのがベストです。
食生活アドバイザーの受験対策は過去問・問題集が最適
食生活アドバイザーの受験対策には、最終的には過去問を解くことが最適だと思います。
2級が独学だけでは厳しいかもしれないとお話した理由は、過去問・問題集を解いていると、公式テキストにはない問題などが出てくるためです。
つまり食に関する幅広い知識が必要となるということ。
そのために、専門学校などで勉強するのがベストだと思うのです。
なお食生活アドバイザーの過去問・問題集は、少しマイナーな資格のためか小さな書店にはないことも。
その場合は、できるだけ大きな書店か、またはAmazonなどで購入するのがよいでしょう。
食生活アドバイザーの願書受付はいつまで?
食生活アドバイザーの試験は年に2回あります。
ですが願書の受付は一定の期日ではないので、一般社団法人LFAネットワーク協会の公式サイトで確認するのが確実です。
参考までに2018年度の状況を載せておきます。
第39回試験日:2018年7月8日) | 第40回試験日:2018年11月25日 | |
願書請求締切 | 2018年5月11日 | 2018年9月28日 |
願書受付締切 | 2018年5月25日 | 2018年10月12日 |
このように、おおむね試験日の2ヶ月前が願書の締切だと考えておけばよいでしょう。
食生活アドバイザーと和菓子との関係
私は京都製菓製パン技術専門学校の和菓子上級科で、和菓子のプロになるために学んでいます。
ですが「和菓子と食生活アドバイザーってどんな関係が?」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
私が和菓子上級科で学びながら、食生活アドバイザーの資格を取るために勉強しているのは、「食のプロになるため」です。
和菓子は洋菓子とくらべて、脂肪分などが少なく、比較的ヘルシーだといわれています。
ですから和菓子ごとに使われている素材がどう体にいいのか、といった知識が活かせると思ったのです。
それに、食生活アドバイザーが助言できるのは、単に健康のことだけではありません。
和菓子についての歴史や知識に、アドバイザーとしての助言もプラスして、和菓子に対してより親しみを持ってもらう、といったことにも役立つと考えています。
食生活アドバイザーの資格は絶対取りたい!
よし、今日も勉強がんばりますね!