おいしくて見た目もキレイなお菓子を作るパティシエのお仕事。
華やかな印象から、パティシエの仕事に就きたいと考えている人は増えているのだそうです。
とくに近年では女性がパティシエを目指すケースが多く、製菓の学校でも女性の入学者がとても増えているのだとか。
これまでは男性の仕事という印象が強かったパティシエですが、この記事では女性がパティシエを目指す場合、実際のところどうなのか、という点をご紹介します。
目次
そもそも女性と男性のパティシエの仕事に違いがあるかというと、違いはなくまったく同じです。
生地の仕込みから、焼入れ、仕上げまですべて共通。
ちなみに女性のパティシエは、お菓子の本場であるフランスでは「パティシエール」と呼ばれ、現地ではたくさんの女性がパティシエールとして従事しています。
ですが男性と比べると、どうしても人数は少ないです。
その理由は激務や重たい物を持つ必要があるなど、体力的なところや、結婚・出産・育児といったライフタイムイベントが深く関係しています。
とはいえ、女性のパティシエが社会的に成功している例も増えていたり、志す人は増えている状況ですから、これからますます増えてくるのではないでしょうか。
また女性のパティシエが増えてくれば、職場環境も整えざるを得なくなるでしょうから、働きやすい職場もきっと増えてくること考えられます。
女性は男性よりも繊細な感性を持っている人が多いです。
つまり女性ならではの、細やかで行き届いたセンスが活かせるということですね。
パティシエの仕事といえばこれ!お菓子づくりですよね。
ケーキやクッキーなど、多種多様なお菓子を作る仕事で、とくにデザインや仕上げ、デコレーションに関しては女性の方が向いています。
女性の方が手先が器用であったり、細かいところまで気づくことのできる感性があることから、やはり女性ならではの感性が活かせる仕事でしょう。
ですが、かなり重たい小麦粉や砂糖の袋を運ぶこともあり、ここだけはどうしても女性がきついと感じるところだと思います。
また仕込みのために、早朝からの出勤が必要な点も少し大変かもしれません。
パティシエの仕事はお菓子づくりだけではありません。
メインではありませんがカウンターに立ち、接客と販売をすることもあります。
接客に関しても、どちらかというと女性の方が向いているといえるでしょう。
男性のパティシエには、職人気質の人が多い傾向があるため、接客がそこまで得意ではない人が多いのです。
その点、女性の方がナチュラルに人に接する能力が高いため、接客と販売でも活躍できます。
稀に誤解している人もいますが、接客はお菓子づくりと同じくらい大切な仕事。
フランスではヴァンドゥーズと呼ばれる、洋菓子に関する接客専門の資格を持った人が受け持つほどなのです。
人にもよりますが、経理やシフト、材料の発注などの管理系の仕事を任されることもあるかもしれません。
ここについては女性・男性関係なく、お店の方針や適材適所による人選で担当することになるでしょう。
管理系の仕事は大変ではありますが、お店の運営には欠かせない大切な仕事。
責任も重大ですが、その分やりがいもありますし、貴重な経験ともなるので積極的にチャレンジしたいところですね。
実際のところパティシエの仕事は、華やかイメージはあっても、じつは地味な仕事の連続です。
あくまで華やかであるべきなのは、主役であるお菓子であり、それを作るパティシエの仕事は、淡々と正確においしいお菓子を作り続けること。
そこが大変なところではありますが、間違いなくやりがいのある仕事でもあります。
そして女性が活躍できる職業であることにも違いはありません。
じつは地味な仕事の多いパティシエですが、どんなに華やかに見える仕事でも、普段の業務はどれも地味な仕事ばかり。
たとえば美容師さんやスタイリストさんなど、テレビで紹介されるような華やかな仕事であっても、日々淡々とした仕事の上に成り立っているものなんですよね。
それはパティシエも同じということ。
ではそんな淡々とした毎日の中で、パティシエの仕事のどんなところにやりがいを感じるかというと、つぎのようなところです。
毎日の仕事の中で、少しずつ技術が身につき、自分でも実感できるほど上達できた時の充実感は、これ以上にないほどうれしいものです。
少し前にはできなかったことができるようになることは、パティシエとして一歩ずつ成長している証拠。
またそうして身につけた技術で、毎日のお菓子づくりに没頭していると、かならずお客さまから直接褒めていただけることがあると思います。
もしかすると、表で接客している方から間接的に伝えられることもあるかもしれません。
どちらにしても、お客さまにお菓子が褒められることは、パティシエとして何よりもうれしいこと。
さらに技術が身についてくると、お店の新しいお菓子づくりの開発のお手伝いをしたり、担当に任せられることもあるかもしれません。
もし自分が担当したお菓子が売り場にたくさん並び、お客さまから好評な時には、きっと誇らしい気持ちになれることでしょう。
想像しただけで、なんだかワクワクしてきませんか?
女性と男性で、仕事内容がほとんど変わらないパティシエの仕事。
言うのであれば平等な世界ではありますが、それが女性にとっては大変に感じることもあります。
ひとつめがとにかく朝が早いということです。
これは女性と男性のパティシエでも同じですが、出勤がとにかく早いのはつらいところ。
大半のお店は9〜10時ごろに開店ですから、その時間までにできたてのお菓子を作らなければなりません。
そのためどうしても朝早くから仕込みをする必要があります。
リズムができれば大丈夫なのですが、毎朝の眠さだけはいつになっても慣れないものです。
またお菓子づくりには、大量の小麦や卵などを使いますが、毎日これを運ばなければいけません。
慣れの問題でもありますが、かな重たいものを運ぶことになるため、女性にとっては少しつらいかもしれませんね。
それでもやりがいにくらべれば、どれも十分耐えられることだと思います。