京都製菓製パン技術専門学校
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パティシエの仕事内容と1日の流れ

輝くフルーツや、カラフルな装飾を見ているだけでもワクワクし、口にすればさまざまな食材のハーモニーを楽しめるスイーツ。将来パティシエを目指している人なら、スイーツを作るパティシエの仕事とはどんなものか、きっと気になるはずです。
そこで今回は、パティスリー(洋菓子店)やホテルなど、さまざまな場所で働くパティシエの仕事内容や1日の仕事の流れ、キャリアアップの方法について詳しく紹介します。

パティシエの仕事内容って?

ひとくちにパティシエと言っても、就職先によってその仕事内容は変わります。

パティスリー(洋菓子店)勤務のパティシエ

パティシエとして、スイーツの専門店であるパティスリーに就職する人はとても多く、スイーツを作ることが主な仕事です。
小規模の店であれば、生地作りから仕上げまで1人でこなすことが多いですが、パティシエが何人もいる大規模店の場合は、スイーツを作る行程ごとに作業を分担したり、生菓子や焼き菓子といったスイーツの種類によって、担当分けされているケースもあるようです。また、スイーツを作るだけでなく接客や販売に関わることもあります。

ホテル勤務のパティシエ

ホテル勤務のパティシエになると、レストランのディナーやビュッフェなどで出すスイーツをはじめ、ホテル内のラウンジやショップのスイーツ、パーティー用のスイーツなど、さまざまなシチュエーションで登場するスイーツを作ります。ときには、数百人規模のデザートを提供する場合もあり、素早くたくさんのスイーツを作れるような技術が求められます。

レストラン勤務のパティシエ

レストラン勤務のパティシエは、コース料理の最後に出されるアシェットデセールと呼ばれるスイーツ、いわゆるデザートを作るのが主な仕事です。ただスイーツを作るだけではなく、さまざまな食材を美しくお皿に盛り合わせ、ときにはバースデーや記念日用にアレンジしたオーダーも受けます。パティスリーなどで提供する持ち帰るタイプのスイーツでは表現できない、繊細なスイーツを作る技術が求められます。お菓子を作る技術はもちろん、ここではセンスも求められます。

ブライダル勤務のパティシエ

結婚式場やブライダル企業に勤務するパティシエは、ウェディングケーキやパーティー用のデザート、また工芸菓子などを作るのが主な仕事です。

特別な日に食べてもらうデザートですから、お客様から細かいオーダーを受けることも多いので、どんな要望にも応えられる幅広い技術やセンス、そして知識も求められるでしょう。

パティスリー勤務のパティシエの1日の流れ

勤務先によってその仕事内容が異なるパティシエですが、ここではパティシエの勤務先として多いパティスリーでの1日の流れをチェックしましょう。

とても大変ですが、やりがいのあるすばらしい仕事なのがわかるはずです。

7:00 出勤

パティスリーに勤務するパティシエは、お店のオープン時間に間に合わせてスイーツを作るため、朝6~7時ぐらいには仕事がスタートします。まずはスイーツの仕込みをし、生地や焼き菓子などを作ります。

7時はあくまで「遅くともこの時間」で、実際には6時前後から仕込みをしないと間に合わなくなります。とくに連休やクリスマス、ハロウィン、バレンタインデー、ホワイトデーなど繁忙期には、大量のお菓子を作るために、いつもよりも早く出社することになるはずです。

大きなやりがいのあるパティシエの仕事の中で、唯一といってもいいほどつらいことが、この朝が早いことなのではないでしょうか。やっぱりお日さまが登る前に起きるのはどれだけ慣れても大変です。とくに寒い冬は大変ですよね。

9:00 開店

必要なスイーツはデコレーションをして、店頭のショーケースに並べ、朝9時ぐらいのオープン時にはすべてのスイーツを店頭にそろえます。その後、商品の売れ行き状況を見ながら追加でスイーツを作ったり、予約のあったスイーツを作ったりします。もちろん朝の時間に作れば終わりというわけではなく、売れ行きがよく品切れしそうなお菓子を追加で作ります。

繁忙期にはひっきりなしにお菓子を作り続けることになるかもしれません。またパティシエの仕事はお菓子を作るだけでなく、接客も大切な仕事の一部。ホールスタッフの手が塞がっているとき、休憩のときなどは、積極的に表に出て接客することになるでしょう。

お菓子を作る時間も楽しいものですが、お客様と関わり、コミュニケーションを取る時間も楽しいものです。とくにお菓子を直接褒めてもらうことは、お菓子を作っているだけでは味わうことのできない体験ですし「もっとがんばろう」と思える貴重な瞬間なのではないでしょうか。

19:00 閉店

閉店後もすぐに仕事が終わりというわけではありません。一日使ったお店の清掃をしたり、明日の仕込みも必要です。仕込みは朝だけではなく、前日から行って寝かせなければならないものあるので欠かせないもの。一日中仕事をしたあとの仕込みは大変ですが、これもお客様においしいお菓子で喜んでもらうためには欠かせないのです。

ホテル勤務の場合はどんな仕事なの?

パティシエの勤務先の一つにホテルやレストランがあります。ホテルやレストランでは、パティスリーとは少し異なる一日の過ごし方になるのは想像できますよね。具体的には、パティスリーとは違ってお菓子作りを専門とする仕事となり、接客をすることはほとんどありません。その代わりに役割分担がきっちりしており、自分の持ち場を徹底的に守る仕事となる場合が多いです。そのためお菓子作りの全体を通して学べるパティスリーとは違い、習得できる技術はひとつずつとなることから、一人前になるまでには少し時間がかかることに。

レストランのキッチンで、明確に役割が分かれているように、パティシエの持ち場でも役割がきっちりと分かれているのです。ホテルとパティスリーのどちらがいい、ということはなく、働く場所に合わせた技術を習得することになります。

パティシエの仕事に将来性はあるの?

パティシエを目指す人は、以前とくらべると増えている傾向にあります。街には新しい洋菓子店が増え、テレビに出演したり取材が殺到するような、パティシエとして著名な人も少しずつ増えていますよね。

また国内のお菓子作りのレベルも上がっており、よりおいしいお菓子を食べたいというニーズだけではなく、さまざまなお菓子を求めるニーズの多様化もはじまっています。そのため今後もパティシエは求められる職業であり、景気などの動きにより需要の軽微な増減はあるものの、比較的安定する将来性の高い職業なのではないでしょうか。

お菓子作りは技術が伴いますから、一度身につけたスキルは、この先もずっと自分を助けるために役立つはずです。これからもっと洋菓子が当たり前に食べられるようになり、パティシエが求められる時代になるとよいですよね。

お菓子の本場のフランスでは、パティシエは国家資格であり、資格を持っていないと名乗れないもの。また一流のパティシエは医師と同じくらい尊敬を集める職業だといいます。もしかすると、日本でもいつかそんな日がくるのかもしれません。

見習いからプロになるまでのキャリアアップ方法

もし未経験でパティシエになる場合は、まず下積みとして材料の軽量、下ごしらえ、仕入れなど簡単な作業を繰り返し行うことからスタートします。ある程度作業になれてきたら、一連の作業を任せてもらえるようになるでしょう。

一方で製菓専門学校を卒業している場合は、働きはじめてすぐに接客やお菓子作りを任せるケースも多いようです。専門学校で基礎的な技術や知識を身につけていることもあり、未経験の場合よりも早くステップアップできるでしょう。

さまざまな勤務先があるパティシエですが、どの職場でも下積み時代は欠かせません。同じ作業をずっと続けるというのは簡単なことではありませんが、その下積み時代の経験がプロのパティシエとなった後の糧となります。下積み時代は、基礎的な技術を磨き知識を深める努力をしながら、少しでも早く一人前になれるよう頑張りましょう!