じつは明確に違う4つのアイスの種類とは
2019年3月1日
暑い夏には欠かせないお菓子のアイス。
真冬でガンガンに暖房を効かせた中で食べるのが好き、という人も多いでしょう。
そんな私たちを楽しませてくれる美味しいアイスですが、じつは種類がはっきりとわかれていることはご存知でしょうか。
この記事では、冷たいお菓子の代表であるアイスの種類について解説します。
アイスには4つの種類がある
ふだん何気なく食べているアイスですが、じつは4つの種類にわかれています。
種類 | 乳固形分 | うち乳脂肪分 | |
---|---|---|---|
アイスクリーム類 | ①アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 |
②アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 | |
③ラクトアイス | 3%以上 | ー | |
一般食品 | ④氷菓 | 上記以外 |
こんな種類と基準があったのです。
こうやって見てみると、乳製品を使ったものはアイスクリーム類、それ以外を氷菓として、大きく分類できることがわかりますね。
またアイスクリーム類の中でも、乳脂肪分によって細かく分類されています。
「乳脂肪分の量が違うだけでそんなに違うの?」という声も聞こえてきそうですが、まろやかさや口当たりがまったく違うのです。
私も乳製品かどうかで、ここまで細かく種類が分けられているなんて、これまで知らなかったのでびっくり。
ここからは各アイスの種類について、細かく見ていきましょう。
種類①アイスクリーム
アイスクリームは、乳固形分15%・うち乳脂肪分8%以上と定義されています。
ミルクがたっぷりと使われ、乳脂肪分もふんだんに含まれているため、とてもまろやかで濃厚な味わいなのが特徴です。
また乳脂肪分には、独特のコクがあることから、アイスクリームならでは味わいがある、ということですね。
濃厚なアイスが食べたい時には、アイスクリームを選びましょう。
種類②アイスミルク
アイスミルクは、乳固形分15%・うち乳脂肪分3%以上と定められています。
一部を植物性の脂肪分が使われることもあるそうです。
乳脂肪分が少ない分、アイスクリームよりもさっぱりした味が特徴的。
「アイスクリームは食べたいけれど、少しだけさっぱりしたものがいいなあ」と感じた時にはアイスミルクがおすすめです。
種類③ラクトアイス
ラクトアイスは、乳固形分が3%以上のものと決められています。
そのため植物性の脂質が多く使われていたり、脂質そのものが少ない場合など、アイスミルクよりもさらにさっぱりとした味に。
またアイスクリームよりも安価であることが多く、手軽に冷たいものが食べたい時には向いているかもしれません。
気をつけておきたいのが、乳脂肪分が少ないとはいえカロリーが低いわけではなく、植物性の脂質が使われていたり、糖質が多く含まれていたりと、高カロリーな場合もあります。
種類④氷菓
①から③までの、どれにも当てはまらないものを氷菓といいます。
アイスコーナーで販売されている、シャーベットやアイスキャンディーなどが氷菓に当てはまります。
乳固形分はほとんど使われていないか、またはまったく使われていないため、フルーツ系のさっぱりした味のものが多いのが特徴。
脂肪分や糖分が少なめであることが多く、カロリーも低めな傾向があります。
その他のアイスの種類
先ほどご紹介した、一般的なアイス類だけではなく、似たようなものにつぎの2つがあります。
- ①ソフトクリーム
- ②ジェラート
とくにアイスクリームとソフトクリームの違いが、あまりわからないという人は多いのではないでしょうか。
簡単にではありますが、それぞれのお菓子について解説します。
番外編①ソフトクリーム
ソフトクリームとアイスクリームは、原材料自体はほとんど同じです。
何が違うのかというと、じつは管理されている温度。
アイスクリームは原料を容器に入れてから、-30度以下の低温で一気に冷却するのに対して、ソフトクリームは-5度から-7度ほどの、比較的高い温度で冷却されています。
ソフトクリームは、この温度で練られて固まらないようにしていることから、独特のやわらかい触感なのです。
番外編②ジェラート
ジェラートとは、イタリアで食べられている氷菓です。
原材料も牛乳からフルーツの果汁や果肉まで多種多様。
一般的なアイスクリームと違って、空気含有量が少なく、乳脂肪分も4〜8%と少なく、独特のコクを持つのが特徴です。
暑い時期にはたくさんの場所で食べられている、イタリア人の夏には欠かせないデザートだといえます。