京都製菓BLOG

社会人でも製菓の専門学校に再進学できるの?

「やっぱり製菓業界で働く夢をあきらめきれない」

「どうしてもパティシエとして働きたい」

一度は製菓とはまったく関係のない仕事に就いたあとに、どうしても憧れていた製菓の仕事に就きたいと考えているは、意外と多いのではないでしょうか。

いろいろな事情で、再進学はむずかしいと感じている人も多いと思いますが、まだあきらめないでください。社会人経験者が、製菓の専門学校へ通うのは、そうむずかしくないのです。

社会人でも製菓の専門学校で学べる

製菓の専門学校への進学を、高校生からでないとできないと思っている人もいるみたいですね。ですがそんなことはなく、製菓の専門学校には、社会人経験者でも問題なく入学できます。

つまり、だれだって製菓の専門学校で学べる道は開かれているということ。実際に社会人経験者が、製菓の専門学校へ再進学するケースは増えています。

どうしても製菓業界で働きたい、という夢を持っている人が、もう一度学校へ通って学ぶことは、普通になりつつあるのです。これからずっと仕事をしていくうえで、大切なのはやっぱり働きたい場所で働くことですよね。そんな夢を実現できるのは、本当にありがたいことです。

通うなら全日制?それとも夜間学校?

社会人からの再進学を考えると、最初に悩むことがどんな学校に通うかですよね。基本的には全日制の学科に通い、昼間に勉強をするか、夜間の学科に通い、昼間は働いて夜に勉強するかのどちらかになります。

もし2年ほど仕事せずに、しっかり勉強できる環境があるのなら全日制、仕事をしながら学ぶのであれば、夜間学校を選ぶのが一般的ですが、どちらのタイプの学校でも、パティシエに必要な技術と知識は、同じように学べます。

私が通っている、京都製菓パン技術専門学校にも夜間学校があり、多くの人が働きながら学んでいます。

製菓の専門学校は社会人でも奨学金を活用できる

製菓の専門学校へ通うためには、どうしてもお金が必要となります。学校によっても違いますが、おおむね200万円ほどの学費が必要なのです。これが理由で再進学を諦めるケースがとても多いのですが、各専門学校でも、再進学をめざす社会人に向けた奨学金制度が用意されているので、それをうまく利用しましょう。

諸条件があるので、くわしくは進学を考えている専門学校に問合せてみてください。

京都製菓パン技術専門学校では、授業料が全額免除になる特待生制度や再進学サポート奨学金などもあり、再進学を考えている人にも人気です。また学校の奨学金だけではなく、教育ローンや政府が支援している奨学金もあるので、場合によってはこちらも活用してみるのもよいかもしれませんね。

社会人を経験しているからこそ真剣に学べる

一般的には、再進学することを引け目に感じる人も多いそうです。

ですが再進学することは恥ずかしいことではありませんし、むしろ海外だと再進学が当たり前で評価が高くなるのだそうです。一度でも社会人を経験しているからこそ、社会の厳しさを理解できているし、真剣に学べるのではないでしょうか。

製菓の専門学校へ再進学するのがいい理由

社会人が製菓業界で働くためには、進学せずに転職する道もありますよね。

ですが私は直接転職はせずに、進学をした方がよいと考えています。なぜならこれから長く製菓の業界で働くためには、基礎の知識をしっかり身につける方が、あとあとかならず有利になるからです。

たしかに業界へ最初から飛び込めば、現場で必要な知識や技術はすぐ身につきます。ですが現場で必要な知識や技術は、だれがいつ学び始めても条件は同じですよね。

反対に学校で1.5〜2年かけて学ぶ基礎的な知識は、仕事をしながら学ぶにはハードルが高すぎます。よほど学術的な本をたくさん読めば別ですが、働きながらでは、なかなか大変なことが想像に難くありません。

社会人を経験しているあなたなら、働きながら新しいことを勉強する大変さがきっと分かると思います。そのため学校へ一度進学し、しっかりと学ぶことをオススメしているのです。

再進学するメリット

専門学校へ再進学することがいい理由についてご紹介しましたが、それだけではありません。再進学することで、つぎのようなメリットがあります。

  • ◆現場では勉強できない知識・技術が学べる
  • ◆卒業までに多くの資格が取得できる
  • ◆就職時にかなり有利になる

確かに現場で学ぶことは大事ですが、それと同じくらい基礎的な知識と技術は大切です。

たとえばお菓子に関する長い歴史や起源、いちばん大切な基礎技術など、学校でなければじっくりと学べないことがたくさんあります。はじめはすぐに役に立たないと感じても、長く働いているうちに、必ずその知識と技術が役立つ日が来るでしょう。

また卒業までに多くの資格が取得できることも大きなメリットです。製菓衛生師や菓子製造技能士2級の国家資格をはじめとし、サービス接遇検定などたくさんの資格の取得もめざせます。

これらの資格を持っていることで、就職にとても有利なことを実感できるはずです。もちろん就職に有利なのは、資格だけではなく、その学校を卒業すること自体も有利な条件となるでしょう。

しかもあなたは社会人経験者ですから、社会人としての作法・マナーを知っていることもかならず有利に働きます。

再進学するデメリット

再進学するデメリットについても考えておきましょう。どんなことにも良いことがあれば、逆のこともあるものです。

社会人経験者が再進学するデメリットはつぎの通り。

  • ◆お金がかかる
  • ◆時間にあとがなくなる

先ほどもご紹介した通り、専門学校へ通うためには、それなりにお金はかかるものです。これだけは避けられないのですが、奨学金などをうまく使えばかならず解決できます。

もうひとつが時間がなくなるということですが、一度社会人を経験しているため、クラスメートにくらべて「あとがない」という焦りを持ってしまうかもしれません。ですがその真剣さは、勉強や資格の取得、就職活動に「真剣さ」という形でプラスに働くはずです。

社会人経験者の製菓専門学校卒業後は?

社会人経験者ということで、専門学校を卒業後に「就職できるのかな」という不安を持っている方もいるかもしれません。ですが社会人経験者だからと、就職先が不公平になることはないのだそうです。

むしろ企業は即戦力を求めていることが多いため、就職が有利になるケースの方が多いのではないでしょうか。しっかりとした受け答えができることや、社会人としてのマナーを知っている人は、企業にとって貴重な戦力となれるはず。

ですから社会人経験者であることを、前面にアピールする方法もありかもしれません。

いかがでしょうか。

一度社会人を経験していても、専門学校の門はとても広くて寛大です。社会人経験者だからこその粘り強さと落ち着きをもって、勉学に励むことができるのではないでしょうか。

全日制も夜間も、社会人経験者のあなたを待っています!

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