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ハロウィンのお菓子の歴史と種類って?何が起源なの?

アメリカでは民間行事として、毎年盛大に開かれるハロウィン。最近では日本国内でも、ハロウィンのイベントが増えていることもあり、世間の関心がとても高まっていますよね。

そしてハロウィンに欠かせないものといえば「トリック・オア・トリート」と、子どもたちにお菓子をあげること。もちろん子どもたちだけではなく、今では大人もハロウィンを模したお菓子を楽しむ機会も増えています。

そんな国内でも今注目のイベント・ハロウィンについて、歴史やお菓子との関係を調べてみました。

ハロウィンはお菓子だけじゃない!発祥はアイルランドのお祭り

ハロウィンの発祥は、もともとアイルランドのケルト人によるお祭です。毎年10月21日に開かれる収穫祭のひとつで、ケルト人にとっては10月31日は1年の終わりで大晦日のようなもの。

そして冬の始まりである1年の終わりには、死者の霊が悪霊やゴブリンの姿で戻ってくると考えられています。死者の霊が悪さをすると考えられていて、彼らの機嫌を損なわないように、お菓子や飲み物を準備しておくという、魔除けの意味合いがあるお祭りでもありました。

またハロウィンには仮装がつきものですが、お化けの姿に仮装するのは、悪霊や魔女たちに見つからないためという意味があるのだそう。本来キリスト教とはまったく無関係の行事ですが、カトリックではハロウィンと諸聖人の日が重なっていて、混ざり合っているところも一部あります。

アメリカでの定着の背景

19世紀のアメリカのハロウィンは、アイルランドの移民の共同体の中だけの行事でした。しかし、自由な風土のアメリカでは、仮装してお菓子を配るその行事を「おもしろそう」という理由や、企業の戦略などとも重なり、階級や人種に限らず受け入れられます。

その後はご存知のとおり、アメリカでは国民行事として完全に定着しました。

ジャック・オー・ランタン

ハロウィンの象徴ともいえる、オレンジ色のカボチャをくり抜きロウソクを立てて作る「ジャック・オー・ランタン」ですが、悪霊を怖がらせて追い払うためのもの。

もともとは火の玉をモチーフにした精霊で、ジャック・オー・ランタンとは「ランタンを持つ男」という意味だそうです。

トリック・オア・トリート

子どもたちが「トリック・オア・トリート」と、お菓子をねだって近所の家を訪ねる姿もハロウィンの名物です。トリック・オア・トリートとは「お菓子をくれないと、いたずらするよ」という意味。

もともとの由来は、大昔のケルト人の風習「ソーリング」に由来しています。

ソーリングとは死者のための儀式で、トリック・オア・トリートの起源は、使用するケーキを乞う習慣なのだとか。現在では「トリック・オア・トリート」が、子どもたちと近所の交流のための風習ともなっています。

ちなみに、お菓子をあげなかった家は、卵を投げられたり、トイレットペーパーを木に巻きつけられたりと、本当にいたずらされてしまうことがあるそうですよ。

ハロウィンのお菓子はキャンディ・クッキー・チョコレートが定番

ハロウィンで配られるお菓子は、キャンディ・クッキー・チョコレートなど、かんたんな物が中心。一般的にはたくさんの子どもがやってきますから、渡しやすくてたくさん用意できる物が主流みたいですね。

日本のハロウィンでも、キャンディ・クッキー・チョコレートが定番ですが、知り合いなどに手作りのお菓子をプレゼントすることも多くなっています。

ハロウィンではドーナツやケーキなどのお菓子も人気

近年のハロウィン、とくに日本国内では、子どもだけではなく、大人も楽しむ行事となっています。立派なドーナツやケーキを買ってきて、パーティを開くことも増えてますよね。

このように行事として浸透していることから、洋菓子店でもハロウィン向けのお菓子を販売するお店も増えてきました。

日本でもハロウィンが盛り上がってきた!

過去にはそこまで注目されていなかったハロウィンですが、ここ数年の間に、日本でも認知されて盛り上がりを見せています。

製菓メーカーの企業戦略もありますが、TwitterやFacebook、Instagramなどに、ハロウィンイベントを投稿するユーザーが増えたことも大きな要因です。

これからますますハロウィンが盛り上がりを見せるとともに、イベントにぴったりなたくさんのお菓子が登場することでしょう。

 

いかがでしたか?

ハロウィンは、アイルランドからアメリカへ、そして日本へと浸透してきたイベントです。この時期になると限定商品もたくさん出てきます。あなたも「ハロウィン限定お菓子作り」に、挑戦してみませんか?

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