ショコラティエに必要な資格とは
近年、チョコレートの人気の高まりとともに、注目される機会が増えたショコラティエという仕事。ショコラティエは、繊細な食材であるカカオを使用して、トリュフをはじめチョコレート菓子を専門に作る職人なので、目指すためには特別な資格が必要なのでは……と、気になる人もいるでしょう。そこで今回は、ショコラティエになるためには資格が必要なのか、またどんな資格をとっておくと良いのかなどを紹介します。
ショコラティエになるために資格は必要?
ショコラティエになるためには、「チョコレートやお菓子に関する、専門的な資格が必要なのでは……」と思う人もいるかもしれませんが、実は必ず必要な資格はありません。専門学校で技術や知識を学んだり、お店で修行を重ねたりすることで、就くことができる仕事です。
しかし実際に就職するときや、転職や開業をしてショコラティエとして活躍したいときには、資格を持っていた方が有利となるケースもあります。ショコラティエになりたい人は、次で紹介する資格を取ってみてはいかがでしょうか?
ショコラティエになりたい人、キャリアアップしたい人が取っておくと良い資格
ショコラティエを目指す人や、キャリアアップしたい人は以下のような資格を取得しておくと良いでしょう。
製菓衛生師
都道府県知事が認定する国家資格である製菓衛生師は、都道府県知事指定の養成施設で1年以上学ぶか、お菓子やパン現場で2年以上働けばすれば受験することができます。
衛生的で安全なお菓子やパンを作る上で必要な知識が得られる資格なので、取得すれば1人前の菓子職人として認められるでしょう。また、独立して自分のお店を持つ際、必ず食品衛生責任者を置く必要がありますが、製菓衛生師の資格を取得していることで申請のみで食品衛生責任者となれるため、メリットが多い資格でもあります。
菓子製造技能士
菓子製造技能士とは、都道府県で実施される技能試験の合格者に与えられる国家資格です。試験は、食品やお菓子の一般的な知識や食品衛生、製造に関連する知識を問う筆記試験と、デコレーションケーキや練り切りなどを作る実技試験に分かれています。
菓子製造技能士の資格は和菓子と洋菓子の部門があり、それぞれ2級と1級に分けられます。受験をするためには、厚生労働省が指定する養成施設で一定時間学ぶか、実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。
資格を取得する方法
今回紹介した資格は、働きながら独学で習得することは可能です。しかし、実際にお店で修行をしながら試験勉強をするというのは、時間的にも体力的にもなかなか難しいものです。
ショコラティエは、チョコレート専門の仕事ではありますが、チョコレートだけではなく洋菓子全般の基礎も学ぶ必要があるので、製菓の学校でお菓子全般の知識や技術を学んでから資格を取得する方が、ショコラティエになるための近道かもしれません。
製菓の専門学校である京都製菓なら、製菓実習をしっかりできる環境が整っている上に、卒業時や在学中に受験資格が得られるコースがあるのでおすすめです。
資格を取得していなくても、技術や知識を身につけることでショコラティエになることはできますが、就職後にキャリアアップしていくために資格が役立つことがたくさんあります。たとえば、働く中で転職をしたり、海外で仕事をしたりするチャンスが巡ってくることもあるかもしれません。そんなときに自分の実力をしっかり証明することができる、これらの資格を取っておいた方が良いでしょう。