パン職人の証とは?パン職人になるために必要な資格
専門的な仕事に就く場合、その分野に関する資格が必要なのかどうか気になるものです。パン作りの専門的な仕事であるパン職人になる場合、持っておくと良い資格がいくつかあります。ここでは、パン職人になるために必要な資格にはどんなものがあるのか、また資格を取得するためにはどんな方法が良いのか、などについて紹介します。
パン職人になるために資格は必要?
そもそもパン職人になるためには、必ず資格が必要になるのでしょうか?
実は、パン職人になるために必ずしも資格は必要ではありません。ただ関連する資格を持っていることで、製パンの技術やそれに関する知識を持っていることの証明になるため、就職や転職の際には有利になってきます。
また、資格を取得することで基礎的な技術や知識が身につくため、パンの業界で働きはじめてすぐにパン作りに関わることができるかもしれません。
パン職人になりたい人、キャリアアップしたい人が取っておくと良い資格
パン職人になりたい、職人になった後にどんどんキャリアアップしていきたいと思う人は、ぜひ以下のような資格を取得しましょう。
製菓衛生師
都道府県知事が認定する国家資格で、都道府県知事指定の養成施設で11年以上学ぶか、お菓子やパンの製造業に2年以上従事した人が受験することができます。衛生的で安全なお菓子やパンを作るための知識、技術を持っていると認められる資格であるため、取得すれば現場で即戦力として働きやすくなるでしょう。
また、自分の製パン店を開業するときに必要な「食品衛生責任者」の資格を、申請のみで取得することができます。
>> 厚生労働省「製菓衛生師」
パン製造技能士
これは、パン製造に必要な知識や技術を持つことを、厚生労働大臣が認める国家資格で、特級、1級、2級があります。実務経験の年数によって受験できる級が決まっていますが、2級は養成施設で一定年数学べば、すぐに受験することができます。まずは製菓の専門学校などに入学してパンについて学びながら、受験資格を得ると良いでしょう。
パンアドバイザー
これは、一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会が認定している民間資格で、パンに関する知識を身につけ、パンの魅力を広く社会に伝えることを目的としています。一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会が開講している養成講座を受講し、修了試験を受けることで取得できます。
単にパンに関する知識を得るだけでなく、実際に食べたパンの記録をつけて周囲の人にパンのおいしさを伝えるスキルも身につきます。
資格を取得する方法
上記で紹介した資格は、もちろん製パン店などで働きながら、勉強をして取得することも可能ですが、特にパン製造技能士や製菓衛生師といった国家資格は、独学で取得しようとすると難易度が高いかもしれません。
製菓の専門学校である京都製菓なら、国家試験の受験対策の勉強をしつつ、在学中や卒業時に受験資格を得ることができます。
資格を取得してからパン職人としてスタートできるので、製パン店でのキャリアアップもより早くなるはずです。
資格を持っていなくてもパン職人にはなれますが、キャリアアップの早さを考えると、やはり資格を持っておくに越したことはありません。自分の夢へより早く近づくためにも、実際に現場で働く前に、今回紹介した資格を取得しておくのがおすすめです。