知れば知るほど気になる仕事、和菓子職人のやりがいや魅力は?
伝統的な技法で作られる日本独自のお菓子である「和菓子」。そのやさしい甘さ、繊細で美しい見た目は、日本だけでなく世界でも注目されているお菓子のひとつです。そんな和菓子を作る和菓子職人は、どんなやりがいや魅力を感じることができる仕事なのでしょうか?
今回は、和菓子職人のやりがいや魅力と一緒に、和菓子職人に向いている人や、持っていると良いスキルについても紹介します。
和菓子職人のやりがいと魅力って?
和菓子職人のやりがいのひとつは、やはりお客様が喜ぶ顔が見られることです。自分が作った和菓子を選んで買ってもらったり、ときには和菓子を食べたお客様から、直接感謝の言葉をもらったりすることもあります。そうしたときにお客様が見せる笑顔が、何よりやりがいとなるのではないでしょうか。
また、茶の湯、茶道の文化とともに発達していったと言われる和菓子。日本で長く受け継がれてきたこの伝統技術を、未来へと繋いでいく仕事であるというのも、やりがいと魅力を感じられる点ではないでしょうか。
和食が、ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中から注目されている今、和食と同じように伝統ある和菓子も、世界中で注目を集めているといわれます。海外へ和菓子の伝統と技術を伝えていくという将来性があるのも、和菓子職人のやりがいのひとつだと言えます。
和菓子職人に向いている人とは?
繊細な味わい、美しい形を持つ和菓子。一つひとつのお菓子に細かい装飾を施すことになるため、細かな作業を続ける根気強さ、技術を身につけるために努力し続ける意志、さらに味覚や嗅覚なども磨いていける人が向いているかもしれません。
また、日本の四季ごとの風情を和菓子それぞれに込めるため、表現力や創造性など感性が豊かな人にも向いています。季節に合わせて、ほかにはないオリジナルの和菓子が作れることでしょう。
和菓子職人になるために持っておくと良いスキル
和菓子職人になる上で、持っておくと良いスキルにはさまざまなものがあります。
まずは季節感が大切になる和菓子は、その季節に合ったお菓子を作るのも重要な仕事です。一年を通してどんな行事があるのか、行事の背景にはどんな歴史があるのかも勉強しておくと良いでしょう。そして、和菓子職人はお茶会用の菓子を作ることも多いので、茶席における作法も学んでおけば、きっと役に立つはずです。
繊細で美しい和菓子を作るには、芸術性も欠かせない要素です。芸術性を養うために、華道や日本画など古くから伝わる日本の芸術を学ぶ方法があります。ただし日本の伝統的なものに触れるだけでなく、海外の芸術品や風景、新しい芸術品など、さまざまなタイプの芸術に触れておきましょう。たくさんの美しいものに触れておけば、和菓子を作る際に必要な創造性や発想力の幅が大きく広がることでしょう。
和菓子職人は歴史を学んだり、芸術品に触れたりしながら感性を養い、昔ながらの和菓子を作る以外にも、オリジナルの創作和菓子など、さまざまなものを作っています。自分のアイデアを込めた和菓子をお客様に喜んでもらえたときは、喜びもきっと大きなものになるでしょう。日本の伝統を継承しながら、オリジナルのお菓子が作れる和菓子職人を、あなたも目指してみませんか?