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京都はパンの街? 京都にある「パン通り」とは

町家が続く通りを舞妓さんが歩き、そして高級料亭が立ち並ぶ……そんな和のイメージが強い京都ですが、近年はおいしいパン屋さんが多く点在する街としても知られています。それは、パン屋の通りと呼ばれるエリアまで存在するほど。
今回は、そんな京都ではどれほどパン文化が根付いているのか、また噂のパン屋の通りとはどんなところなのか、パンが好きな人はもちろん、パン職人を目指す人が気になる情報をたっぷり紹介したいと思います(2016年9月時点の情報です)。

京都はパンの消費量1位?

京都の食というと、おばんざいや懐石料理など、どうしても和食をイメージしがちです。2013年には、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、今でも京都は和食を中心とした生活を送っている街に違いない……そんなふうに思ってしまうかもしれません。

しかし近年は、そんなイメージとは少し異なる食文化が根付いているようです。意外にも京都市は、パンの消費量が全国的に見ても多い街なのです。それを裏付けるのは、総務省統計局家計調査における1世帯あたりのパン消費量。2013~2015年の平均では、パンの消費量の項目を見ると京都市が1位となっています。

京都には忙しい商人が多いため、移動中にサッと食べられるパンが好まれているなど、さまざまな理由が推測されているようですが、全国的にも有名なブーランジェリーから庶民的なベーカリーまで、美味しいパン屋さんが市内に多くあるということが、パンの消費量が多い一番の理由かもしれません。

パンの聖地!? 京都のパン屋の通りとは

中でもパン屋の通りと呼ばれているのが、京都市街地北部に位置する「北山通り」です。京都府立植物園に近い地下鉄北山駅付近に位置し、京都のイメージとは違う現代的な建物がならぶ街並みが特徴的。

アパレルや飲食店などのお店が立ち並ぶ中に、創業100年以上という老舗「進々堂」のほか、根強い人気を誇る「トコハベーカリー」など、周辺にはさまざまなパン屋さんが多く集まっているため、京都市民はもちろん、観光客も注目している通りなのです。

京都でパンについて学ぶメリット

このようにパンの消費量が多く、有名なパンの店も数多くある京都だからこそ、この地でパンを学ぶことのメリットがいくつもあります。

数あるパン屋さんを訪れて、最新のパンの情報を取り入れることもできますし、アルバイトやインターンシップの受け入れ先も、他県に比べてそれだけ多くあります。また京都には、今や世界的に有名となった「おもてなしの心」が引き継がれているので、サービス業に就く上で大切なことを体感しながら学ぶこともできます。

京都製菓では製菓技術や知識も学べるパン上級科があり、さまざまな製パン店とのつながりが強いため、希望するお店でインターンシップに参加することができます。有名店も多い京都なら、憧れの店でアルバイトやインターンシップとして働き、そのまま就職するという可能性もあるかもしれません。
パンの文化が根付く京都で学生生活を送ることができ、パン職人になるためのコースや制度も整えられている京都製菓。パン職人を目指すなら、ぜひ通ってみてはいかがでしょうか?