パン職人の仕事内容と1日の流れ

香ばしい香りに包まれながら、熱々のパンを次々と焼き上げる……そんなパン職人に憧れ、これから目指したいと思っている人なら、実際の仕事内容はどんなものなのか、1日のスケジュールはどんな内容なのかを知りたいはず。また、キャリアアップの方法にも興味があるのではないでしょうか。
そこで今回は、パン職人の主な仕事内容や1日の仕事の流れ、またどのようにキャリアアップしていくのかなどについて見ていきましょう。
パン職人の仕事内容って?
パン職人の主な仕事内容はもちろんパンを作ることですが、店の規模によっては工程ごとに分業となっている場合もあります。
パンを作る基本的な工程としては、バターや卵などさまざまな材料を混ぜたら、生地を仕込んでから発酵させ、次に成形、最後に焼き上げて仕上げていきます。それぞれの工程における作業を分担することもあれば、一連の作業を全て1人で行うこともあります。
そして、でき上がったパンを陳列したりレジで接客、販売をしたりします。イートインスペースがあるパン屋さんなら、ドリンクの製造やサービスをするケースもあるようです。
パン職人の1日の流れ
次に、パン職人の1日の流れをチェックしましょう。
朝食や昼食として食べようと、出勤途中に焼き立てパンを買いに来るお客さんも多いので、早朝に開店するパン屋さんが多く見られます。早い店では開店時間に合わせる形で、午前5~6時ぐらいの間に仕込みをはじめるようです。
そして開店後も次々とパンを焼き上げ、ランチタイムに向けてパンを陳列していきます。パンを焼き上げる合間に、販売や接客の対応をするケースもあります。
お昼以降は、店のスタッフと途中交代で休憩を取りながら、売り切れたパンの補充をするために、追加でパンを焼き上げていきます。夕方になると、翌日に作るパンの仕込みをはじめます。
そして夜の7~8時ぐらいにはお店がクローズ。厨房や道具を片付けて、パン職人の1日が終了します。お店によって1日の流れは異なりますが、基本的には上記のようなスケジュールになります。
見習いからプロになるまでのキャリアアップ
パン職人として見習いからプロになるためには、次のようなキャリアアップをするケースがあります。
未経験で就職した場合、まずは下積みとして生地、分割成形(規定の量に生地を分け、決められた形にパンを仕上げること)、焼き場などそれぞれの担当を補助します。その後は身につけた技術次第で、仕込みから焼き上げの工程を徐々に任されていくようになります。
一方、製菓や製パンの専門学校を卒業してから就職した場合は、製パンの基本的な技術や知識が身についているため、就職してすぐにパン作りを任されるケースも増えているようです。同じタイミングで就職したとしても、未経験から就職した場合と製パンの専門学校を卒業してから就職した場合では、キャリアスタートのポイントが違ってくる場合があります。
まとめ
パン職人として就職した後、下積み時代はどうしても補助的な仕事が多くなるかもしれません。しかし日々の作業をこなしていけば、着実に一人前に近づけるので、まずは担当した仕事をしっかり覚えることが大切です。
覚えた仕事や技術、知識をきちんと復習して、日々の勉強を欠かさないようにしましょう。