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パン職人になるには?パン職人になるための3つの方法

ご飯と同様に、食卓に欠かせない存在となっているパン。私達にとって身近な食べ物であるものの、古くからある伝統的なパンや趣向をこらしたパンを作るには、一定の技術と知識が必要になります。今回は、パン職人になるにはどのような勉強をしたら良いのか、パン職人になる方法などについて紹介します。

パン職人(ブーランジェ)とは

製パン店やホテルのベーカリーなどでパンを焼くのがパン職人の仕事です。パン職人は、古代ギリシャにおいてすでに登場していたと言われる歴史ある職業であり、主に生地作りをして発酵させ、成型して焼き上げるという作業を行います。

ただし、パンを作るといってもパンの種類によって原材料の配合の仕方や製法が違い、発酵具合も季節や気候で変わるため、スキルをアップさせるには経験を重ねることが欠かせない仕事だと言われています。

パン職人になるにはどのような勉強をするの?

パン職人になるにはパンを作る技術を磨くのはもちろん、多種多様なパン作りができるように、技術だけでなく食品や栄養に関する勉強も必要です。

また技術や知識についてだけではなく、実際に現場へ出たときにスムーズに作業が行えるよう、ベーカリーショップでの実習が必要になる場合もあります。実習を重ねることで、新しいパンを生み出す想像力やレシピ開発力などのスキルも同時に身につけられるでしょう。

パン職人になるのに向き不向きはあるの?

パン職人になるのに、向き不向きがあるのか不安な人もいるのではないでしょうか。もしパン職人を目指すのに、自分が向いていなかったら、なんてことが気になりますよね。ですが安心してください。パン職人は重いものを運ぶなど、ある程度の力仕事があることや立ち仕事であることから「体力がある人」の方が向いていたりするものです。でも体力はある方がいいのは間違いありませんが、仕事をしているうちに慣れるもの。どんな仕事にでも言えますが、誰でもはじめは慣れないことから、大変に感じたりきつく感じたりするものですが、1ヶ月も続けると慣れてしまうものです。それよりも、パンやパン作りが大好きで、興味を持っていることの方がずっと大事なのではないでしょうか。少なくとも、パン職人になりたいと考えているあなたは、きっとパン作りに興味があって、大好きなのでしょう。それなら必ずいいパン職人になれるはずです。

パン職人になる3つのルート

最後に、パン職人になるにはどのような方法があるのかを見ていきましょう。パン職人になるためには、いくつかのルートがあります。

  • ● 製パンの専門学校へ進学する
  • ● 直接就職して修行する
  • ● 昼間は働きながら夜学校に通う

どの方法でも一人前のパン職人になれるでしょう。ですができることなら、一度は学校で基礎から勉強することをおすすめします。もちろん最初から製パン現場の最前線で学ぶこともいい選択ですが、パンに関する基礎的な知識・理論・技術の習得や、資格の取得という意味で少し大変なもの。とくに資格の取得という意味では、働きながら独学で勉強するのは大変でしょう。時間のある学生のうちにしっかりと勉強時間を取り、取得を目指したいところです。

製パンを学べる学校に入学する

一つ目は、製パンを学べる学校に入学するルートです。製パン技術を学ぶための実習はもちろん、製菓理論や食品、栄養の知識、店で働く上で必要な衛生法規なども学ぶことができます。
さらに、製菓衛生師など国家資格の受験資格を得ることもできるので、資格取得への近道となります。また、オーソドックスなパンをはじめ工芸パンなど、多種多様なパン作りが体験できることも学校で学ぶメリットです。

パン職人に弟子入りをして学ぶ

次に、パン職人に弟子入りしてパン作りを学ぶという方法があります。現役の職人から直接指導を受けながら働けるので、現場における実践的な技術や知識を学ぶことができます。

ただし、毎日忙しく作業をする製パンの現場では、基礎的な内容に関してゆっくり指導を受けることが難しいケースもあります。また、店で作っているパンの知識しか得られないので、働きながら自分で勉強したり、国家資格の取得を目指したりなど、日々学ぶ努力していくことが必要です。

昼は製パン店で働き、夜に学校へ通う

「少しでも早く現場で働きたいけれど、基礎的な技術や知識がなくて不安……」という人は、昼は製パン店などパン作りの現場で働き、夜は学校へ通って学ぶというルートがあります。学校で学んだことをすぐに現場で実践することができるため、より早く技術を身につけられるでしょう。

パン職人になるには資格がいる?目指したい資格

パン職人になるためには、必ずしも資格が必要なわけではありません。たとえ無資格でもパン職人として働くことは可能です。ですが就職・転職に加えて、働き始めてからの評価までを考えると、パン作りに関わる資格は持っておくと有利になると思います。同じくらいの学歴で、似たような人格の方がいたとして、1人は資格保有者、もう1人は無資格だとしたら、おそらく評価されるのは資格保有者のはずです。このように資格は持っているだけで有利になるものですから、ぜひ取得を目指してください。

製菓衛生師

パン職人に関わる代表的な資格が製菓衛生師です。製菓衛生師は製パンと製菓における、衛生に関わる知識・法律・技術を証明するための国家資格。製パンは食品ですから、安全に作らなければならず、衛生に関わる知識は必須です。とくに衛生法規や公衆衛生学は、食品に関わる企業にはとても重要だといえます。

パン製造技能士

パン職人に関わる資格の中でも、製パンにおける技術を認定する国家資格がパン製造技能士です。パン職人においては、独占的な資格はありませんから、この資格を持っていなくても仕事に従事はできます。ですが実質的にプロの職人として認められるためには、このパン製造技能士の資格を持っていることと同じだと言えるでしょう。専門学生で取得できるのは2級までで、1級は取得後に実務経験を経てから受験します。プロのパン職人として認められるための第一歩として、ぜひ2級の取得を目指してみてください。

サービス接遇検定

サービス接遇検定は、高度な接客スキルを持っていることを認定する民間資格です。製パンの仕事に従事する場合、パンを作るだけではなく、ときには売り場に立って接客をすることもあるでしょう。いくらパン職人だからといって、まったく接客をしないということはあまりありません。それにパン職人なのに、いざ接客をするととても上手、なんて人はすごくかっこいいですよね。こうした高度な接客スキルを身に付け、それを証明するためにぜひ取得を目指したい資格です。実務でとても役立つ資格の一つなのではないでしょうか。

まとめ

パン職人になるにはさまざまな方法がありますが、まずは基礎的な知識や技術をしっかりと学びたい、という人は専門学校への入学がおすすめです。京都製菓なら製パン店など業界とのつながりが強いので、幅広い選択肢の中から就職先を選ぶことができます。経験豊富な講師陣から学べる上に、就職へのサポート体制も整っている京都製菓で、ぜひパン職人を目指してみませんか?