京都製菓BLOG

デコレーションに必要なのは、技?センス?

「デコレーションケーキ」と聞くと、何を想像しますか?きっと、誕生日やクリスマス、たくさんのお祝いの場で登場する、そんなシーンを想像する人もいるのではないでしょうか。

パティシエになるために勉強していく中で、最近、すごく「おもしろい!」と思ったケーキのデコレーションについて、今回はお伝えしたいと思います。

ケーキのデコレーションを学ぶのはおもしろい

学校の授業でケーキのデコレーションを学んでいますが、すごくおもしろいと感じています。

今まではケーキを見たり食べたりしながら「どうやって作ってるんだろう」と考えることはあっても、正直なところ、全然わからないこともたくさんありました。

ですが、実際に授業でたくさんのケーキのつくり方、デコレーションの技術を勉強していくと「このケーキはこうやって作ってるんだ!すごい!」とおどろきの連続。とても繊細でむずかしいデコレーションが、じつは何世紀も前からある技術だったりするので、あらためてお菓子の歴史のすごさも感じます。

シュガークラフトなどデコレーション技術のひとつひとつに歴史があり、それを学んで習得していくのは、とてもおもしろいですよ。

味がいいだけじゃダメ

今では日本のどこでも、おいしいケーキが食べられます。

ですがどれだけおいしいケーキでも、見た目があまりよくないケーキならどう感じますか?歪んでいたり、生クリームの塗り方にムラがあったり、あまりおいしくなさそうなケーキだと、なんだか魅力が半減してしまうと感じられませんか?

もちろん手作りなら、それもひとつの楽しさとしてよいものなのですが、お店で買うとなれば話は別ですよね。

私もそうなのですが、見た目のキレイさや、かわいいという感覚をとても大切にしている人って多いと思います。工芸品のようにキレイなケーキや、とてもかわいい飾り付けのあるケーキを見ると、単純にテンションも上がるものですよね。

もう見ているだけで満足で、ずっと眺めていたいくらいという人も多いのではないでしょうか。だからこそパティシエを目指す私にとって、おいしく作る技術と同じくらい、キレイなデコレーション技術を身につけることが大切だと感じています。

デコレーションのここがむずかしい

デコレーションは、技術のひとつひとつがむずかしいのですが、それよりも大変なのは、バランスよく仕上げるセンスかもしれません。

たとえば生クリームをキレイに塗るナッペの技術や、絞りで飾りつける技術があっても、配置するバランスなどで仕上がりはまったく違います。ほかにもタルトなどのケーキにフルーツを飾り付ける時にも、量や色味のバランスも大切。

どれだけ技術を学んでも、それだけだとキレイなデコレーションにならないところがむずかしいと私は感じています。

私はどちらかというと、センスがあまりない方なので、余計にむずかしく感じているのかもしれません。でもがんばってセンスも磨かないといけませんね。

ケーキのデコレーションのセンスはどうやって磨く?

デコレーションのセンスは、生まれ持った才能もあるかもしれませんが、磨けば良くなっていきます。だれだって最初はキレイにできないものですし、どんな人でも勉強して身につけられるものなのです。

たとえば本や雑誌で、たくさんのケーキのデコレーションを見るのもひとつの方法。またインターネットで、日本の有名なパティシエ、海外のとても著名なパティシエの作品も見られます。

そして何よりも、デコレーションのセンスを磨くために効果的だと感じたのは、実際に有名店でケーキを買ってみること。有名店のパティシエのデコレーションを実際に見て、実際に食べてみると、技術とセンスの両方の勉強になるのでオススメですよ。

ケーキって味がおいしいだけじゃダメで、せっかく食べるのなら、見た目もかわいい方が絶対にいいですよね。私も、もっともっとセンスを磨いて、「食べるのがもったいない」といわれるようなデコレーションケーキを、作れるようになりたいです!

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