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新年もおいしく!お正月にぴったりのスイーツは?

お正月に食べるものといえば、おせち料理が真っ先に浮かびます。

ですが何日もおせちの残りを食べる、なんて日が続くと飽きちゃいませんか?

そんな時には、いつも日常的に食べている物を食べるのもよいのですが、せっかくですからお正月にぴったりなスイーツを食べてみるのもいいですよね。

お正月に食べるのにぴったりなスイーツはいっぱいあります。

この記事ではそんなスイーツを、少しではありますがご紹介します。

お正月を祝う色といえば紅白

お正月を祝う色の中でも、いちばんポピュラーなのが紅白ですよね。

新年が明けると、街のいたるところで紅白が飾られるようになります。

理由は諸説ありますが、「赤が出生、白が死に装束を意味し、人の一生を表しているから」という説や、「花嫁衣装の色」や「赤飯の色」といった説まであります。

どちらにしても、正確な理由は不明ですが、日本が古来からめでたい色として尊ばれてきたもの。

お正月のお菓子も、紅白を基調としたものを取り入れてみるとよさそうですね。

 

お正月スイーツ①花びら餅/菱葩餅(ひしはなびらもち)

花びら餅と呼ばれる、淡いピンク色がとても美しいお餅。

正式な名称は菱葩餅といい、ゴボウと白味噌餡に小豆汁で染めたピンク色の餅で包み、さらに白い餅で包んだ、とても雅なお菓子です。

ゴボウが入っている珍しい和菓子ですが、風味も非常によく、なんとも日本的 な情緒を感じさせてくれる味だといえます。

もともとはおせち料理のひとつであったとされ、平安時代に存在した歯固めの儀と呼ばれる、一年の健康と長寿を祝う儀式を簡略化したものからはじまったのだそうです。

 

お正月スイーツ②御題菓

御題菓とは年始に詠む歌をお題にした和菓子のことです。

新年の宮中行事に、歌会始の儀があり、定められたお題で歌を詠むことになっており、同じ御題で職人がお菓子を創作します。

これが御題菓と呼ばれるお菓子。

歌の御題から作られるお菓子なんて、とても雅で素敵ですよね。

まさにお正月のスイーツとして、とてもぴったりなものだといえそうですね。

 

お正月スイーツ③口取り菓子

口取り菓子とは、主に北海道と青森県でお正月に食べられているお菓子です。

その見た目どおり、紅白を中心としたおせち料理を模した創作がされ、各種縁起物をお菓子で表現し、重箱に収められます。

練りきり菓子として作られた、繊細な造形が新年のお祝いにぴったりなお菓子ですね。

基本的には北海道と青森県で販売されているお菓子ですが、近年ではお取り寄せや、各地のデパートで売られていることもあります。

 

お正月スイーツ④福梅

福梅は主に石川県で食べられている、お正月の和菓子です。

紅白の梅の花を模したもなかで、石川県ではスーパーからコンビニまで、いたるところで販売されている馴染み深いもの。

もなかの中には、小倉餡が入れられ、見た目の美しさだけではなく、とてもおいしい味わいです。

 

定番のスイーツ

ここまでは少し特徴的で、地域性もあるお正月スイーツをご紹介しましたが、定番のスイーツについても触れておきたいと思います。

よく食べられるものなので、あまり意外性はありませんが、いつ食べてもやっぱりおいしい、そんなスイーツです。

 

お正月スイーツ⑤おしるこ(ぜんざい)

お正月といえばおしるこ(ぜんざい)ですよね。

鏡開きの時に食べられることも多く、あずきとお餅がとってもおいしいおしるこ。

正確には料理とお菓子の中間のようなものですが、お正月の定番としてのご紹介です。

ちなみに「おしるこ」と「ぜんざい」についての違いって知っていますか?

関東の場合

  • おしるこ … 汁気のあるもの
  • ぜんざい … 汁気のない餡そのもの

関西の場合

  • おしるこ … こしあんを用いたもの
  • ぜんざい … つぶあんを用いたもの

かなり微妙なニュアンスの違いではありますが、東日本出身の人と西日本出身の人が、ぜんざいやおしるこの話になると、よく噛み合わないことがよくあるんです。

じつはこんな違いがあったのですね。

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