パンケーキとホットケーキの違いって何?じつは海外で通じないこととは?
2018年12月24日
ここ数年でかなりブームになったパンケーキですが、あまりにもいろいろなお店で食べることができ、定番化しつつあります。
大手の喫茶店・カフェの名物メニューだけではなく、専門店も増えてきており、さまざまなタイプのパンケーキが食べられるようになりました。
ですがパンケーキを食べていると、ふと疑問に思うことがありませんか?
「パンケーキとホットケーキってどう違うんだろう?」と。
私が小さいころには、パンケーキという言葉はまだあまり使われておらず、ホットケーキと呼ばれていることが多かったように思います。
スーパーに売っているミックスも、大半が「ホットケーキの素・ホットケーキミックス」ですもんね。
見た目はほとんど同じに見えるこの2つのケーキですが、この記事ではその違いについてご紹介します。
パンケーキとホットケーキの違い
パンケーキとホットケーキの違いですが、大雑把にいって同じものです。
- ◆小麦粉
- ◆卵
- ◆牛乳
- ◆砂糖
- ◆ベーキングパウダー
使われる材料もほぼ同じで、これといって違いが見られません。
ですが厳密に分けるのであれば、少しだけ違いがあることがわかりました。
パンケーキとは
パンケーキとは、フライパンなどで焼かれたケーキの総称。
パンケーキを英語に直すと「Pan Cake」ですが、パンとは「底が平たい鍋」という意味です。
つまり底の平たい鍋で焼かれたケーキは、すべてパンケーキになるということ。
ちなみに私はずっと食パンなどに使われる「パン」と勘違いしていたことがありましたが、恥ずかしながら違ったようですね…。
ただし日本では、どちらかというと甘さひかえめで、厚さの薄いものをパンケーキと呼ぶケースが多いです。
またデザートとしても食べられますが、甘さが控えめであることから、朝食や昼食などの軽食時に、スクランブルエッグやケチャップなどと一緒に食べられることもあります。
ホットケーキとは
ホットケーキは、パンケーキと比べると甘さが強めで、より厚みを持つケーキのことです。
もともとはパンケーキと同じものだったそうですが、日本で紹介された時の和訳が由来なのだとか。
海外の百科事典に載っていたパンケーキは「薄餅」と翻訳され、その後ハットケーキ→ホットケーキと変化し、今の呼ばれ方へと変わったそうです。
つまりもともとはまったく同じパンケーキだったという訳で、見た目がそっくりなことにも納得ですね。
和製英語?海外でホットケーキは通じない?
パンケーキとホットケーキは、もとを辿れば同じもの。
そしてホットケーキと呼ばれるようになったのは、種類の違いではなく翻訳の関係です。
ただややこしいのは、アメリカとほかの英語圏でホットケーキの伝わり方違うこと。
なぜならアメリカでは「パンケーキ」が主流ですが、一部では部厚いパンケーキを「ホットケーキ」と呼んでいるからです。
アメリカ以外の英語圏の国々では、ホットケーキという食べ物はなく、すべて「パンケーキ」と呼ばれています。
そのため「ホットケーキ」は和製英語だとされることもありますが、厳密には違う点に注意が必要。
アメリカではホットケーキが通じる場合もあります。
またそれ以外の国でも、ホットとは「熱い」つまり「売れている」「人気のある」というスラングですから、ホットケーキと呼ぶと「すごく売れているケーキ」という意味で伝わってしまいます。
まとめ
とても似ているパンケーキとホットケーキですが、じつはどちらも同じもの。
パンケーキが翻訳を通してホットケーキとなり、国内では食べられていました。
その後海外式のパンケーキが日本に伝わってからは、薄くて甘さが控えめなものをパンケーキ、厚く甘いものをホットケーキと呼び分けるようになったのです。